2018年07月日本語能力試験 N1

言語知識(文字・語彙)

問題1____の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

1. 鈴木氏は当時を回顧して、次のように語った。

 
 
 
 

2. 彼の話には多少の偽りがあると思われた。

 
 
 
 

3. 私は特に嫌悪感は持たなかった。

 
 
 
 

4. 問題が解決するまで自粛することにした。

 
 
 
 

5. 自分を戒めたいと思う。

 
 
 
 

6. この国の南側には、なだらかな丘陵地帯が広がっている。

 
 
 
 

問題 2 ( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

7. この商品は非常によく売れていて、どの店にも(  )がほとんどない状態だ。

 
 
 
 

8. 企業の海外進出は(  )を伴うが、成功すれば利益は大きい。

 
 
 
 

9. 不景気が続いても父の会社が倒産しなかったのは、設立以来、(  ) 経営を続けてきたおかげ だ。

 
 
 
 

10. 品質の劣化を防ぐには、光を通さない黒い箱に入れて、光を(  )する必要がある。

 
 
 
 

11. 久しぶりに帰省すると、町の様子が(  )変わっていて、驚いた。

 
 
 
 

12. 中村さんの勝手な行動には強い怒りを覚えたが、友人に(  )、少し気持ちが落ち着いた。

 
 
 
 

13. 部長は昨日の会議で、新企画について大枠は説明したが、具体的な開始時期には(  )しなか った。

 
 
 
 

問題 3 ____の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

14. すみやかに片づけてください。

 
 
 
 

15. 高橋さんの主張は漠然としていた

 
 
 
 

16. 妨害するつもりはなかったんです。

 
 
 
 

17. 池田さんは、いつもエレガントな服を着ている。

 
 
 
 

18. つかの間の休息だった。

 
 
 
 

19. またしくじってしまった。

 
 
 
 

問題 4 次の言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

20. 巧み

 
 
 
 

21. 配属

 
 
 
 

22. 乗り出す

 
 
 
 

23. 面識

 
 
 
 

24. 抜粋

 
 
 
 

25. 心当たり

 
 
 
 

文法

問題 5 次の文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。

26. 技術の進歩で世の中は便利になったが、便利さ(  )失ったものも少なくないのではないだろう か。

 
 
 
 

27. わが社は、地球環境を(  )、廃棄物の減量とリサイクルの推進に取り組んでいる。

 
 
 
 

28. A「遅れてごめん」
B「遅いよ!10 分も遅刻するなんて、何考えてるの?」
A「少し遅れたぐらいで(  )そんなに怒らなくてもいいだろう。」

 
 
 
 

29. (海岸で)
A「あれ?イヤリングが片方ない。どこでなくしたんだろう。ねえ、一緒に探して。」
B「(  )、こんな広い場所でどうやって探すの?」

 
 
 
 

30. 富士山頂から見た景色はなんと美しかった(  )。本当に感動した。

 
 
 
 

31. うちの猫は、突然甘えてきたり、(  )、呼んでも無視してどこかに行ってしまったりする。 本当に気まぐれだ。

 
 
 
 

32. 一人暮らしを始めてからは、誰にも何も言われない(  )、だらしない生活をするようになって しまった。

 
 
 
 

33. (インタビューで)
A「新聞記者から弁護士に転職しようと思われたのはなぜですか。」
B「事件の取材で被害者の方のお話を(  )、大変なご苦労があることを知り、そういう方たちの力 になりたいと思うようになったんです。」

 
 
 
 

34. 条件の折り合いがつかず、すぐに契約を結ぶのが難しい現状では、A 社とは、時間はかかって も、根気よく交渉を重ねていく(  )。

 
 
 
 

35.
A「ねえ、昨日、ABC デパートにいたでしょう?見かけたよ。」
B「ええ!気づいたなら声をかけて(  )。」

 
 
 
 

問題 6  次の文の_★_に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

36. 妹は、来月初に_ _ ★ _そうだ。

 
 
 
 

37.「私の故郷は、自然に囲まれたのどかな所_ _ ★ _周りに田んぼしかない、た だの田舎町だ。

 
 
 
 

38. 入社 2 年目でプロジェクトのリーダーに指名されたときは_ _ ★ _先輩方の厳 しくも温かいサポートのおかげで、無事に務めることができました。

 
 
 
 

39. 都市開発事業を、地域住民の同意を得る_ _ ★ _、北市の住民が市長を訴え た。

 
 
 
 

40. 政府が発表した数字によると、昨年 4 月 1 日_ ★  _ _一昨年と比べて 15 万人 少なく、過去最低となった。

 
 
 
 

問題 7 次の文章を読んで、文章全体の趣旨を踏まえて、( 41 ) から ( 45 )の中に入る最もよいもの を、1・2・3・4 から一つ選びなさい。
以下は、作家が書いた文章である。

横暴な小説係

マルチタスク (注 1)という言葉が世の中に行き渡るようになって久しいけれども、自分自身の実 態には程違い身の処し方である。いや、テレビをつけながら、傍らに読みかけの文庫本を置き、上 の空(注 2)でスマートフォンを眺めつつ、晩ごはんは何にしようか、と考えているようなことはた くさんある。そういうことをやたらしてしまうために、わたしは、 自分が同時にいろんなことをや るとすべての物事の達成率が著しく下がってしまっていることを熟知している。

なので以前、自分しか見ないメモ帳には、分別のある自分が「スマホを見るときはテレビを(41)」と書いていた。守ったり、守らなかったりだ。

一日のうちに、いろいろな自分が出没しては退場していく。家事をしている自分、風呂で休んで いる自分、テレビを見たり本を読んだりと娯楽に接している自分、そして仕事をしている自分な ど。それぞれに淡々とがんばっているが、中にはひどい(42)もいる。

わたしがいちばん持て余しているのは「小説を書く係の自分」である。それを職業にしているの に身も蓋もない情けない話なのだが、本当にこいつは扱いにくい。ゲラ(校正紙)を見る係は心配性 なので一日のノルマを越えて仕事をしたりもするし、書評係などは、真面目すぎて気の毒なぐらい 考え込む時がある。随筆係は、ぐずぐずしたところはあるが、そんなに時間帯や備品のコンディシ ョンは問わない。

(43)、小説係は「まずお茶とお菓子だ」などと要求し、真夜中でないと仕事はしないとわがま まである。しかもすぐに気が散って、動物の画像を検索したがる。そして落ち込みやすい。「文筆 課の他の係を見習えよ」とわたしは思う。しかし、この係を中心に結成された文筆課なので、今更 組織図から(44)

ダメな社内ベンチャーのようなものである。今日もわたしは、小説係のためにお茶を作り、お菓 子を調達し、「とにかく書かないと出来不出来はわからないよ」と(45)

(注 1) マルチタスク:複数の作業を同時に処理すること
(注 2) 上の空:集中できていない状態

41.

 
 
 
 

42.

 
 
 
 

43.

 
 
 
 

44.

 
 
 
 

45.

 
 
 
 

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